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今日、Wileyでこんな問題に出くわしました。

---QUOTE from Wiley2005 Module 23 CONTRACTS #7-------
On February 12, Harris sent Fresno a written offer to purchase Fresno’s land. The offer included the following provision: “Acceptance of this offer must be by registered or certified mail, received by Harris no later than February 18 by 5:00 p.m. CST.” On February 18, Fresno sent Harris a letter accepting the offer by private overnight delivery service. Harris received the letter on February 19. Which of the following statements is correct?

a. A contract was formed on February 19.
b. Fresno’s letter constituted a counteroffer.
c. Fresno’s use of the overnight delivery service was an effective form of acceptance.
d. A contract was formed on February 18 regardless of when Harris actually received Fresno’s letter.

The correct answer is (b).
---------------------------------UNQUOTE----------------

 Counterofferとは、「Rejection+New offer」によって成り立つという一節が、私の日本語テキストには書いてあります。この点については、Wileyにも同旨の記述があります。
“Counteroffer is a rejection coupled with offeree making new offer.”

 しかし、上記問題文の状況では、「rejection」に相当する行為はありませんよね。。。counterofferって、rejectionとcoupled withじゃなくてもいいのかな?

 そこで、nn、考えを整理してみました。 でも、その前に・・・

**Disclaimer(免責事項)****************
・筆者はUSCPA試験について、まだ科目合格もしてません。本ブログは自分の理解を深める為の独り言であり、記述の正確性には責任を負いかねます。ごめんなさい。
*********************************

では、では。

 確かに、"counteroffer"を”rejection”と”coupled with”として「定義」してしまうと、”rejection”自体がlegal termであるため、本問題を考える際に、上記のような疑問に当然発展すると思います。

 しかし、Wileyその他等で”Counteroffer is a rejection coupled with offeree making new offer”といわれていのは、あくまで一般的な説明文であり、「六法全書の第何項に○○○とある」といったような明文的定義ではないようです。

 従って、offerをterminateした上で、それまでoffereeだった側が逆にnew offerを出し、それまでofferorだった側がacceptance かrejectionかをする権利をもつ、そんな立場の逆転を発生させる新しいofferを”counter” offer、というのだと思います。つまり、counterofferはnew offerの一種だと思います。

たとえば、Law school study guide/Contractsでは、下記のように説明されています。

---QUOTE---------------------------
Counteroffer

  A counteroffer is a communication by the offeree that proposes to add, subtract, or modify the terms of the offer. Thus, it is functionally equivalent to a rejection of the original offer and the creation of a new offer, which creates a new power of acceptance in the party that had been the offeror.

  An offeree need not intend for his or her communication to be a counteroffer; a communication by the offeree that purports to be an acceptance but adds, subtracts, or modifies the terms of the offer is a counteroffer.

 * The emphasis by bold text was made by nn
------------------UNQUOTE----

 普通はoffereeがofferorに有効に返事したら、それはacceptance 又は rejection のどちらかになってしまう。でも返事をするofferee側が、offerの消滅とnew offerの発信を同時に行うことで、これまでofferorだった側が、今度は逆にaccept 又はrejectionをできるようになってしまう。そんなoffereeの返事の発信のことをcounterofferと呼ぶのだと思います。
 
 そして、このとき、offerのterminationは必ずしも”rejection”でなくてもよいのではないかと思います。上記引用でも、“functionally equivalent to a rejection”となっております。ここでcounterofferに求められる”function”は、offerをterminateさせるrejectionの機能のことだと思いますので、他にoffer-terminationの機能を持つ行為、例えば、lapse of timeなどであっても代替になると思われます。

 従って、今回の問題も、上記「offerのterminationは必ずしも”rejection”でなくてもよいのではないか」論に照らし合わせて考えますと、

a・今回、”lapse of time”付きのF氏のお返事が、H氏のoriginal offerをterminateした。
b・更に、同時に「H氏に対して」New offerを提示している
c・結果として、これまでofferorだったH氏が逆にoffereeの立場になってしまった。
d. F氏のresponseは上記a~cを充たしたresponseになっているので、これはNew Offerであるが、中でもとくに、Counterofferに類するものになる。

となるのではないかと思いました。いかがでしょう?

*** おまけ ***

最後に、上記のおさらいを、ドラえもんとのび太の会話を見てみましょう
(大阪編)

☆『どら焼き、いくらで買う?』の巻

 
注:藤子・F・不二雄先生の作品に登場する実在の(?)ドラえもんとは一切関係ありません。

のび太
「このどら焼き、1個100円で売ったるで。買うか買わないか今すぐ決めて!」

ドラえもん
「そら高いわ。そんなんでは買わへんで。(=rejection)1個20円で買ったるわ(=new offer)」

のび太
「うーん、よっしゃ、20円で売った(=new offerへのacceptance)」

 ドラえもんの、「買ったるで」の一言。一見、どら焼きを売りたいのび太のofferに応えたかのようなので、acceptance?かとも思いますが、このoriginal offer「100円で」の申し出は、「そら高いわ。そんなんでは買わへんで」とrejectされてしまいました。この段階で、offerとrejectionのやりとりが1回終わっているので、まずはやり取りが終了。
 そして、この後に続く、「20円やったら、買ったるで」の返事は新しいofferになります。だからこそ、のび太に「よっしゃ、20円で売った」というacceptanceをする権利が発生します。
 ここで、offeror-offeree relationship between Nobita & Dora-emonが逆転したので、ドラえもんの、「そら高いわ。そんなんでは買わへんで。1個20円で買ったるわ。」というのは、単に新しいofferという以上に、counterofferになるといえると思います。
 では、上記で、ドラえもんの「そら高いわ。そんなんでは買わへんで。」のrejectionの台詞が無かったらどうなりますか?

のび太
「このどら焼き、1個100円で売ったるで。」

ドラえもん
「うーん、1個20円で買ったるで(=new offer)」

のび太
「うーん、よっしゃ、20円で売った(=new offerへのacceptance)」

 では、「100円で・・・」の当初のび太が出したofferはどうなったのでしょうか?nnは、どらえもんが出したnew offerによって、暗にrejectされたと考えます。つまり、ドラえもんはexplicitlyにはrejectionしていないが、「20円で」と言っている時点で、「100円で」というのび太のofferがimplicitly にrejectされている。つまり、ドラえもんのcounteroffer coupled with implied rejectionによってterminateされている、と考えます。

 最後に、rejection以外のoffer-terminationによってcounterofferが成される例。


のび太
「このどら焼き、1個100円で売ったるで。買うか買わないか今すぐ決めて!」

ドラえもん
「うーん、どうしよう。高いなぁ、ポケットには20円しかないなぁ。20円にまけってってのび太くんに頭を下げるのは悔しいし。。。どうする?タイムマシンにのって、こづかい日までさかのぼるか?いや、それより、もしもボックスで、、、うーん。。。」

ママ(1階から)
「のび太、早くお使いに行ってきてって言ってるでしょー!!」

のび太
「はーい。 もぅ!今すぐ決めて、っていったのに!もう行かなきゃ。Lapse of timeということで、この話は無かったことになるからね。プン!」

ドラえもん
「え、あぁ、そんな。。。今、20円の相談をしようと。。。。。あぁ、行っちゃった。。。」

--(のび太、お使いより戻る)----

のび太
「ただいまー、ドラえもん。」

ドラえもん
「さっきのどら焼き、1個20円で買ったるで(new offer)」

のび太
「えー!?ケチ。 でもいいよ、20円で。ドラえもん、どら焼きすきやもんなぁ。はい、どら焼き。(acceptance)」

ドラえもん
「あ、ありがとう~~(涙)」

ということで、、無事、売買は成立。lapse of timeによるoriginal offerがterminateされた後のこのドラえもんのnew offerも、同じどら焼きの売買をめぐる二人のofferorとoffereeの関係は逆転させたことに注目すると、やはりcounterofferと呼べるのだと思います。

このように考え、一連のドラえもんのnew offerは,これらの文脈においてはcounterofferになるとnnは考えます。

再度、注:藤子・F・不二雄先生の作品に登場する実在の(?)ドラえもんとは一切関係ありません。

                                  -了-
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by nn_77 | 2006-05-22 17:27 | >REG | Comments(2)