【Q&A】 Basisの整理のコツ

--- 【Question from yuwa-san】-------------
I've faced "basis 地獄" especially partnership.
Things make me annoyed are the basis of partnership and non-liquidating/liquidating distribution. Also, the basis of corporation as well as realized gain/losses using corporation's basis makes me confused.
Could you give me some clue?
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yuwaさん、こんにちわ。 ご質問コメントありがとうございます。
久しぶりの質問回答コーナーになりました。

Basisで悩まれている方は多いですね。間違いなく、REGの大きなポイントの一つと言えるでしょう。yuwaさんからの上記質問をみて、論点がすっかり思い出せなくなっていたので、今も書棚に置いてあるAnjoのテキストを読んでみましたが・・・ これをまとめてもあまり意味はないかな、と思いました。おそらく、皆さんの手元のテキストに書いてあることと同じでしょう。

要は、受験生として、このトピックにどう向き合っていくか、ですよね。

じゃあ、2年前のnnはどうだったのか?
ということで、手に取ったのはこの手のひらサイズのルーズリーフ。
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ハワイの受験の時にも持っていった、私の勉強記録メモです。 受験体験記にも写真をアップしていますが、赤と黒の2冊を作りました。REGは赤に綴じています。
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結構びっしりとノート作っていますね~。通勤の往復でよく見ていました。

さて、PartnershipやCorpのbasisや、liquidationについて、メモしてるページがあるかな・・・ あ、下記なんかがそれらページですね。

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ふむふむ、だんだん当時のことを思い出してきました。

結論から申し上げると、ポイントは「理解」と「整理」です。

Basisは、まず「理解」が大切です。暗記から入るのは混乱のもとです。テキストの各単元で、basisに絡んでいろいろなbasisやgainの計算のルールが説明されていますが、丸暗記は大変でしょう。また、実際に、これら計算のルールには、それなりに事情があります。(←本当にそうかどうかはわかりませんが、計算のルールをみていると、「なるほど、そりゃ、そういうルールにするわな」的に思えてくるものもあります)そう思えるまで考えてみるといいと思います。

たとえば、partnerが資産を拠出して対価としてPS Interestを受領する場合、この受領するInterestのBasisは原則、partnerが資産のbasisと同じ。これは交換したのだからあたりまえですね。

でも、このとき、もし、partnerが自身の負債もPSに引き受けてもらった場合、partnerの拠出資産のbasisからこの負債額を減らした額がpartnerが受領するPS Interestのbasisになります。

なぜか? 負債をPSに引き受けてもらったということは、partner自身は負債から解放されることになります。つまり、partnerからすれば、借金返済の原資となるcashをPSから受領したようなものです。だからその分、自分のPS interestのbasisを減らすのです。なぜbasisを減らすかわかりますか? たとえば、今、一つの理解として、basisを、「価値」ととらえましょう。(←資産売却時のgainの計算をするときの取得原価として使う数字なので、「価値」ととらえることに抵抗はないでしょう?) で、たとえば、partnerがbasis 100の資産をPSに拠出して、更に50の負債を引き受けてもらって、代わりにPS interestを受領する場合、partnerが100を拠出しながらも、上記の理屈だと50のキャッシュバックをうけているので、拠出したのは正味、差額の50。だから、このPartnerが受領するInterestのbasisも50。 また、このとき、当該PSの他のpartnerは、いわば、自分の持ち分割合だけ負債を新たに背負わされたことになりますが、これは、自分が新たに借金してcashを調達してこれをPSに新たに拠出したようなものです。したがって、これら他のpartner達は、その分、拠出額が増えるので、自分たちが以前から保有するPS interestのbasisがその分増えるのです。新たにPS interestが交付されたりするわけではないので、basisを増やして調整するわけですね。

上記に書いたことは基本中の基本ですが、これを単に「PartnerのInterestのBasis= 拠出した資産のBasis―PSに引き受けてもらった負債の額」と暗記してしまうのではなく、上記のように、「こうだから、こうなって、だから、こうなって・・・」と理屈で覚えることが大事だと思います。

暗記で覚えることはすぐ忘れるし、ほかの似たような事柄と混乱してすぐもやもやになってしまいます。理屈で覚えたほうが脳が覚えやすいことは、TVによく出てる脳科学者の茂木先生も(多分)言っていました。

私なんかも、公式ではなく、こうした「理屈」を上記のようにメモにして、常に持ち歩いて、「理屈」を覚えるようにしていました。

次に「整理」です。

上記のように理屈で覚えても、ややこしいものはややこしいですね。特にREGのPSとC,S-corpの取り扱いは混乱しますね。(理屈で覚えてない人は、もっと混乱するでしょう)

私は、常に比較資料を自作していました。たとえば下記などがそうです。
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PSとC,S-corpのトピックは紛らわしいですが、結局問われるのは「出資者への課税」、「被出資者への課税」、「出資者と被出資者との間でやりとりがあったときの課税」です。 「出資者」というのがPSのときはパートナーだったり、Cの場合は株主だったりするのでややこしく感じるだけです。

なので、上記のメモのように、「出資者への課税」、という観点でPSとC,S-corpを比べる資料を作ってみたりするわけです。

予備校のテキストを、自分の切り口で再整理しなおすだけですが、そうすることで理解も深まるし、記憶の混乱も整理できると思います。

今、振り返ると、一番準備不足だったREGもなんとか一発で合格できたのは、上記のような手法をとってきたことも大きかったかもしれません。
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by nn_77 | 2008-09-04 23:12 | >REG | Comments(2)