☆ USCPA試験の勉強法 ☆

先日、Distribution後のbasisやcapital gain/lossの認識の部分で苦労しているというお話が寄せられました。

正直、Distribution、basis、capital gain/lossのそれぞれについてそれらがどういうものかについては今も覚えていますが、「Distribution後のbasisやcapital gain/lossの認識」ってどんな話だったっけ?とすっかり忘れていました。2年前に合格して、本当にときどきにしか復習していないので、当然忘れてしまっています。

でも、この機会に、テキストと過去のノートを30分くらい見直して、すぐに思い出しました。また受験しても、この分野については(今なら)大丈夫だと思います。

インスタントラーメンみたいにお湯をかけて3分で、とはいきませんが、見直しをすれば30分で完全にここまで思い出すことができます。

なぜか? それは、

① 当時、きちんと「理解」していたから。

② そしてそれを見直したらすぐに思い出せるように「整理」していたから

です。 受験時代も、これができていたから、あの膨大な単元を毎日復習できたわけです。
これは毎日勉強するのとは意味が違います。ただ毎日勉強しているだけだと、ある単元、たとえば、REGのbasisという単元についていえば、ある日に復習したら、次の日はまた別の単元、その次の日は別の単元、、、、となってしまい、basisの勉強を毎日しているとは言えません。週に1回、月に1回、となってしまうでしょう。

上記①と②ができれば、たくさんの単元をほぼ毎日復習できるので、定着率は雲泥の差です。


①の「理解」ですが、これは、テキストを読んで、「なるほど、わかった」というレベルではありません。テキストを見ないでも誰か第三者に教えてあげられる理解です。その第三者が「えー、わからん」と言い出した時に、ほかの角度から説明したり、例をあげて説明できる理解です。

どうしたら、それができるか。それは、自分自身が、深く理解しようと苦しむことです。テキストみて「ああ、わかった」というのは、ある種、「逃げ」です。その「テキスト見てわかった」時に、「なんでそんなルールにしているんだろう」とか、「たとえばこの場合はどうなるんだろう」とかいちいち考えずに、ただ、テキストに書いてあることだけを「わかった」というのは、本当は分かっていない、とも言えます。

一方で、「なんでそんなルールにしているんだろう」とか、「たとえばこの場合はどうなるんだろう」と考え出すと、だいたい、なにがしかの矛盾や、不明な点が浮かんできます。それを延々と考えて、自分なりに、「きっとこういうことだろう。これだと説明がつく」となったとき、初めて理解できたといえます。この「理解」がなければ、実際に問題を解く力はなかなか身に付かないと思います。

で、この「理解」というのは、自分自身にとってとても貴重な「一期一会」なんですね。ひらめきというか。「あ、なるほど、そういうことか!」的な。 思い出に残る瞬間を写真に残したいように、こうした理解との出会いは、忘れてしまうとひじょーにもったいないので、きちんと②の整理をするわけですね。

私もノートをみて思い出しました。「ああ、Distribution後のbasisやcapital gain/lossの認識って苦労したなぁ。でも、こうやって理解したんだ~」と、懐かしのアルバムを見る気分ですね。しかも、勉強の話なので、こうして思い出せるノートがあることはとても貴重です。私の場合は仕事にも少しは関係があるので、こうした知識も幅広に知っておくことは大事なので、こうして記録を残しておいて本当に良かったと思います。そうでなければ、本当にCPA受験・合格というのが「過去の事実」のみとなってしまい、今の自分に残らなかったと思います。

①の「理解」や②の「整理」なんてやってられない、そんな時間がない、という話もよく耳にします。予備校のテキストはせっかく覚えたらいいところだけを覚えれば済むようにできているのだから、いちいち深くほじくりかえさなくてもいい、とか。

それで合格できる人はそれでいいんです。でも、そんな人ばかりじゃないでしょう。私もそうでした。「1を聞いて10を知る」ということわざがありますが、会計、税務、監査などのバックグラウンドがあって、既に「10」の知識があって、それでテキストの「1」をみて「ああ、『10』のうち、この『1』がでるのか」と感じることができる人と、バックグラウンドがなくて、初めてテキストで「1」をみて、「そうか、この『1』がわかればいいのか」というのでは全然違うでしょう? 確かに、試験に出るのは「1」です。「2」や「5」はでないのでしょう。だから予備校が「1」だけテキストにのせて、「これがでる!」というのは正しいのですが。。。

USCPA試験は日本の公認会計士の試験より簡単だ、とか、簿記に関しては簿記一級のほうが細かい、とか、確かにそのとおりですが、それにしても、USCPA試験で覚える財務会計、公会計、税務、ビジネスロー、ファイナンスその他ビジネス関連知識、監査業務、といった知識は非常に広範囲です。総花的で浅く広くかもしれませんが、それでもそれらの幅広い、アメリカ人でも苦労している試験を英語で受験するのですから、そりゃ、大変だし、大変だからこそ、取得する意義がある。それだけの試験なのだから、①の「理解」や②の「整理」をしながら汗をかいて勉強しなければ、というか、それくらいして当然の試験なんだと思います。

それと、しっかり勉強して、内容を理解して、①や②をしておかないと、あとあと困ります。試験に受かればいいんだ、というのは受験しているときはそういう気にもなるのですが、取得してしまうと、こんどは、USCPAの資格をもってます、と周り知れるわけです。履歴書に書いたり、名刺に書いたりするわけですから。すると、周囲から、当然こういうことは知っているよね?と思われるわけです。口では、「試験合格しただけのペーパードライバーですから」とヘラヘラごまかしながらも、実は人に隠れて、日々きちんと復習していて、実際は、ちゃんとある程度の受け答えができるのと、受験したっきりで、本当にペーパードライバーなのとでは雲泥の差ですよね。何のためにとった資格だかわからない、というか、何のためにあんなに苦労して、お金かけて勉強したのかわからない、となってしまいます。合格してからこれは実感しますよ~。

そうならないように、と思いながら、かくいう私も、こうして時々ブログ上で頂く質問をきっかけに復習したりしている程度なので、もっとintensiveに勉強しなければ、と思います。

受験生の皆さん、頑張ってください! 私、nnも、受験経験者として、心より応援しています。

そして、今から合格される皆さんからすると、nnの知識は古いはずなので、単純に比べると負けてしまいます。そうならないように、私も、日々復習したり、アップデート情報を調べたり、ほかの分野にも勉強の手を広げながら、仕事でそれらを活かす経験値も増やして、皆さんに負けないように頑張っていきたいと思います。

これからも、お互い、頑張っていきましょうね!
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Commented by kiki8795 at 2008-09-07 23:30 x
私も上記の箇所がとても複雑に感じ、C. Corp、S. Corp、Partnership別に一覧にしました。解き方のパターンはようやくわかったものの、何故か?という箇所は、まだわかっていません・・・。自分なりに考えてみます。

私は8月中旬に帰国しました。これからも宜しくお願いします。
Commented by Red_tree at 2008-09-08 12:58 x
いつもお世話になっています。
nnさんの仰るとおりです、本当に同感でございます。。。

>汗をかいて勉強しなければ、というか、それくらいして当然の試験なんだと思います。

勉強ですから、わかりにくいですが、もしUSCPAをスポーツに例えたとしたら、本当に毎日汗だくになるぐらいトレーニングしていないと駄目ってことでしょうね(笑)

1を聞いて、どこまで理解できるかは、その人の知識と経験に大きく左右されると、私も思いました。だから難しい試験だとか簡単な試験だとか、一該には言えませんね・・・。
私も1を聞いて、1が入る程度ですので、苦労しています(^^;)

Commented by nn_77 at 2008-09-08 22:29
kikiさん、こんばんわ。メッセージありがとうございます。日本に戻ってこられていたのですね!おかえりなさい!
CとS, P/Sとの違いは、出資者にとってパススルーentity かどうか、を考えると理屈がみえてくるところが一部あると思いますよ。
あとは、basisの概念ですね。 basisを上げ下げすることで、何が調整されているのか? これがみそだと思います。

それでは、また!
Commented by nn_77 at 2008-09-08 22:33
Red treeさん、こんばんわ。コメントありがとうございます。

僕はスポーツ音痴の のび太くんなので(笑) スポーツを語る資格はありませんが、本当にそうですねー。 しかも、汗だくになって自己満足しているだけでは、成果が出ないのも同じですね。筋トレとか、スポーツの練習とかも、ちゃんと、成果に結びつく練習をしないと、ただ根性でうさぎとび20周しているだけでは勝てない。。。

私がそうですが、1を聞いて1しか入らない人間は、「理解」強いですよ。だって、「自分」を納得させるのに、すごく苦労しますから。自分を納得させられるくらい考え込んだら、かなり考えられます。

お互い、これからもがんばりましょうね!!!
Commented by copa at 2009-10-01 13:35 x
はじめてコメントします。
記事内容、圧巻です。感動しました。
3QでBecとFareを受験するもあと3点と5点でFailでした。(この壁を乗り越えるのが大変なんでしょうが。。。 勉強方法に改善方法があるべしと実感し、ブログで検索していてこのサイトにたどりつきました。おっしゃられているプロセスをある程度はこなしていた私、でもつめが甘かったなを実感しています。理解、整理のプロセスを改善しつつあるので4Qは合格すべくがんばりろうとおもいます。有難うございました。
Commented by nn_77 at 2009-10-02 00:43
copaさん、はじめまして。nnです。コメントありがとうございます。

BEC、FAR、本当に残念でしたね。多くの方が僅差の壁にご苦労されていますし、私自身、ぎりぎりの科目もありました。

スコアは数字の「結果」なので、同じ数字でも、本当に惜しい人も、まだまだの人もそれぞれあると思います。

でも、自分なりに理解、整理のプロセスを意識しながら進めることが、確実に前に進む最短の道であることを私は身をもって学びました。それは、今、自分自身の会社でのその後のキャリア形成でも身をもって感じています。

勉強、しんどい作業で自己との戦いですが、挑み方次第で得られるものも違います。合格という事実以上のものを得られることもあります。

こうしてcopaさんとコミュニケーションできたご縁に私も感謝です。
最終合格、本当に心からお祈りしています!!
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by nn_77 | 2008-09-07 10:45 | USCPA (general) | Comments(6)