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nnのCPA試験の旅 in Hawaii CPA試験の旅 in Hawaii

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by nn_77
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☆ USCPA試験の勉強法 ☆

先日、Distribution後のbasisやcapital gain/lossの認識の部分で苦労しているというお話が寄せられました。

正直、Distribution、basis、capital gain/lossのそれぞれについてそれらがどういうものかについては今も覚えていますが、「Distribution後のbasisやcapital gain/lossの認識」ってどんな話だったっけ?とすっかり忘れていました。2年前に合格して、本当にときどきにしか復習していないので、当然忘れてしまっています。

でも、この機会に、テキストと過去のノートを30分くらい見直して、すぐに思い出しました。また受験しても、この分野については(今なら)大丈夫だと思います。

インスタントラーメンみたいにお湯をかけて3分で、とはいきませんが、見直しをすれば30分で完全にここまで思い出すことができます。

なぜか? それは、

① 当時、きちんと「理解」していたから。

② そしてそれを見直したらすぐに思い出せるように「整理」していたから

です。 受験時代も、これができていたから、あの膨大な単元を毎日復習できたわけです。
これは毎日勉強するのとは意味が違います。ただ毎日勉強しているだけだと、ある単元、たとえば、REGのbasisという単元についていえば、ある日に復習したら、次の日はまた別の単元、その次の日は別の単元、、、、となってしまい、basisの勉強を毎日しているとは言えません。週に1回、月に1回、となってしまうでしょう。

上記①と②ができれば、たくさんの単元をほぼ毎日復習できるので、定着率は雲泥の差です。


①の「理解」ですが、これは、テキストを読んで、「なるほど、わかった」というレベルではありません。テキストを見ないでも誰か第三者に教えてあげられる理解です。その第三者が「えー、わからん」と言い出した時に、ほかの角度から説明したり、例をあげて説明できる理解です。

どうしたら、それができるか。それは、自分自身が、深く理解しようと苦しむことです。テキストみて「ああ、わかった」というのは、ある種、「逃げ」です。その「テキスト見てわかった」時に、「なんでそんなルールにしているんだろう」とか、「たとえばこの場合はどうなるんだろう」とかいちいち考えずに、ただ、テキストに書いてあることだけを「わかった」というのは、本当は分かっていない、とも言えます。

一方で、「なんでそんなルールにしているんだろう」とか、「たとえばこの場合はどうなるんだろう」と考え出すと、だいたい、なにがしかの矛盾や、不明な点が浮かんできます。それを延々と考えて、自分なりに、「きっとこういうことだろう。これだと説明がつく」となったとき、初めて理解できたといえます。この「理解」がなければ、実際に問題を解く力はなかなか身に付かないと思います。

で、この「理解」というのは、自分自身にとってとても貴重な「一期一会」なんですね。ひらめきというか。「あ、なるほど、そういうことか!」的な。 思い出に残る瞬間を写真に残したいように、こうした理解との出会いは、忘れてしまうとひじょーにもったいないので、きちんと②の整理をするわけですね。

私もノートをみて思い出しました。「ああ、Distribution後のbasisやcapital gain/lossの認識って苦労したなぁ。でも、こうやって理解したんだ~」と、懐かしのアルバムを見る気分ですね。しかも、勉強の話なので、こうして思い出せるノートがあることはとても貴重です。私の場合は仕事にも少しは関係があるので、こうした知識も幅広に知っておくことは大事なので、こうして記録を残しておいて本当に良かったと思います。そうでなければ、本当にCPA受験・合格というのが「過去の事実」のみとなってしまい、今の自分に残らなかったと思います。

①の「理解」や②の「整理」なんてやってられない、そんな時間がない、という話もよく耳にします。予備校のテキストはせっかく覚えたらいいところだけを覚えれば済むようにできているのだから、いちいち深くほじくりかえさなくてもいい、とか。

それで合格できる人はそれでいいんです。でも、そんな人ばかりじゃないでしょう。私もそうでした。「1を聞いて10を知る」ということわざがありますが、会計、税務、監査などのバックグラウンドがあって、既に「10」の知識があって、それでテキストの「1」をみて「ああ、『10』のうち、この『1』がでるのか」と感じることができる人と、バックグラウンドがなくて、初めてテキストで「1」をみて、「そうか、この『1』がわかればいいのか」というのでは全然違うでしょう? 確かに、試験に出るのは「1」です。「2」や「5」はでないのでしょう。だから予備校が「1」だけテキストにのせて、「これがでる!」というのは正しいのですが。。。

USCPA試験は日本の公認会計士の試験より簡単だ、とか、簿記に関しては簿記一級のほうが細かい、とか、確かにそのとおりですが、それにしても、USCPA試験で覚える財務会計、公会計、税務、ビジネスロー、ファイナンスその他ビジネス関連知識、監査業務、といった知識は非常に広範囲です。総花的で浅く広くかもしれませんが、それでもそれらの幅広い、アメリカ人でも苦労している試験を英語で受験するのですから、そりゃ、大変だし、大変だからこそ、取得する意義がある。それだけの試験なのだから、①の「理解」や②の「整理」をしながら汗をかいて勉強しなければ、というか、それくらいして当然の試験なんだと思います。

それと、しっかり勉強して、内容を理解して、①や②をしておかないと、あとあと困ります。試験に受かればいいんだ、というのは受験しているときはそういう気にもなるのですが、取得してしまうと、こんどは、USCPAの資格をもってます、と周り知れるわけです。履歴書に書いたり、名刺に書いたりするわけですから。すると、周囲から、当然こういうことは知っているよね?と思われるわけです。口では、「試験合格しただけのペーパードライバーですから」とヘラヘラごまかしながらも、実は人に隠れて、日々きちんと復習していて、実際は、ちゃんとある程度の受け答えができるのと、受験したっきりで、本当にペーパードライバーなのとでは雲泥の差ですよね。何のためにとった資格だかわからない、というか、何のためにあんなに苦労して、お金かけて勉強したのかわからない、となってしまいます。合格してからこれは実感しますよ~。

そうならないように、と思いながら、かくいう私も、こうして時々ブログ上で頂く質問をきっかけに復習したりしている程度なので、もっとintensiveに勉強しなければ、と思います。

受験生の皆さん、頑張ってください! 私、nnも、受験経験者として、心より応援しています。

そして、今から合格される皆さんからすると、nnの知識は古いはずなので、単純に比べると負けてしまいます。そうならないように、私も、日々復習したり、アップデート情報を調べたり、ほかの分野にも勉強の手を広げながら、仕事でそれらを活かす経験値も増やして、皆さんに負けないように頑張っていきたいと思います。

これからも、お互い、頑張っていきましょうね!
by nn_77 | 2008-09-07 10:45 | USCPA (general)