魚釣り
2007年 09月 09日
翌朝5時に出て1時間後、港に着くころには、釣り人ラッシュ。
みんな、朝早くから来ているんだなー、と関心した。
エサを買って、
荷物も車から降ろして準備万端。湾岸付近の釣堀イカダまで運んでくれる漁船を待つ。
ふと脇を見ると、自家用船を車で運んできている人も居た。すごいなぁ。
といってる間に、漁船が来たので、船に乗って、イカダの方まで運んでもらう。
現場に着いたら、まず、準備だ。といっても、父が仕掛けの類を準備してくれているので、セッティングを側で見守るだけ。
しかし、道具っていろいろあるなー。
準備が終わると、あとは、さおを投げて、浮きの様子を見守るばかり。
ピクン、と浮きが沈むので、竿をサッと引いてあげてみると、ハズレ。針にエサもない。
「エサ獲り」と呼ばれる小さな魚がエサを小突いているだけで、父の解説曰く、いわゆる本命の魚のアタリではないらしい。うーん、素人には、中々判断がつかないなー。
しばらくそうやって、エサ獲りにエサを獲られては、エサをつりなおして、またポチャンと竿を出すのを繰り返すこと2~3時間。。。
グググ、と沈んでいく浮きをみて、またエサ獲りかいな、と思いながら、既に身にしみていた条件反射で竿を引いたら、どうやら今度は魚がかかっている様子。TV番組で時々見る、魚釣りのように、竿を立てて引っ張り、そして一杯まで来たら今度は竿を倒してリールを巻き取り・・・っていうのを何度も何度も繰り返して・・・
ようやく釣れた!
生きた鯛をつかんだことなどないので、上記写真を撮るまでに、そりゃ、もう、あたふたしてしまい、とても時間がかかってしまった。(>_<)
父も、せっかく私を連れてきてボウズ(=釣りで一匹も連れないこと)ではかわいそうだと思っていたらしく、しきりに「良かったな」と喜んでくれていた。
よかった。
もし、仕事の関係で、今後、大阪を離れることになったら、きっと両親が寂しがるだろう、と思って、今のうちに少しでも親との時間を作りたいと考えて声をかけたのが今回の魚釣りのキッカケだ。モノを贈ったり、楽をさせてあげたり、ということよりも、一緒の時間を過ごすというのが一番の親孝行ではないかと思う。けれど、そう思いながらも、実際はなかなか、そうはいかない。私にも守るべき私自身の家庭があるし、妻の両親も大切にしたい。気がついたら、いつの間にか、もう、自分の両親だけを大切にできなくなってしまったのが、少し、辛い。今回、久々に、昔の頃の親と子のような感じに戻って、釣りを楽しむことができて、父はどんな風に思ってくれただろうか。
夕方になる前には、船がまた来て、帰る時間になった。結局、釣果は私の鯛1匹と父が釣ったシマアジ1匹に終わった。今日一日、ことあるごとに糸を絡ませてしまう私の竿を引き取っては、「直しといてやるから、ホラ、その間、お父さんの竿で釣っとけ」と言って、黙々と絡まった糸と格闘していた父。そのせいで、父自身は殆ど竿を投げられなかったはずだ。「普段はもっと釣れるのにな~。」と悔しがる父は、それでも、自分が釣れなかったことよりも、私にもっと釣りを味合わせたかったという様子だった。
そんな父の日焼けした顔を見て、私は「ありがとう、楽しかった。また、来ようや」と言った。「また」の時間をまたいつ設けられるか分からないけれど、きっとまた必ずそんな時間をつくらなければ、と、そう思った。
家に帰ると、父が魚のうろこと内臓を落として、魚を解体。私もビデオで撮影しながら、やり方を勉強。
その後は、料理の得意な母が刺身やら、塩焼きやら、煮付けやら、吸い物をテキパキ造っていく。
両親に教わりながら、なんとか、魚を解体して3枚におろすところまでは自分でもできるようになったけれど、料理まではまだまだだなぁ。我が家も、これは奥さんに任せよう。
いつか、自分に子供ができたら、釣りに連れて行ってあげたいな。その時は、おじいちゃんも一緒で、釣った魚を家に持って帰ったら、おばあちゃんとお母さんが料理して、子供が「美味しい」といってくれるような機会をつくれたら、もっといいな。
いつかそんな日を実現できるように、また明日から始まる現実の仕事の世界で頑張っていくべし!