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by nn_77
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経験の重み

47Days before 日商簿記1級

このところ、アメリカや日本で銃による犯罪が立て続けにおこっていますね。
イラクで日々戦闘が続いているのは報道の範囲で知っていますが、こうして、普通の町や大学で銃撃なんかが起こるのをニュースで見ると、なんだか信じられない気分です。「映画じゃないのか?」って。 9.11の映像を見た瞬間のことも記憶しています。仕事から帰ってきて、ネクタイを解きながらTVのニュースで見ました。ハリウッド映画をみているようで、「え?これ、本当の映像?嘘やろ?」と思ったのを今でも覚えています。

子供の頃のゲーム、マンガや映画からの知識(?)として、爆弾とかミサイルとか、そんなことを知っているだけで、実際の経験が無いので、どんなに本物の映像を見ても、「怖い」と思うより先に「映画みたい」と思ってしまいます。

戦争の経験は私はありません。祖父から少し聞いたことがある程度です。

私が大学1年生の頃に阪神淡路大震災がありました。私は寮の部屋が少し揺れたくらいでしたが、そのとき、実際に被害にあってその場に居合わせた方が言っていました。「自分は戦後生まれだけれど、きっと戦争ってあんなだったんだと思う」と。

去年、神戸にある「人と防災未来センター」という施設を訪れる機会がありました。
 震災の様子をとてもリアルに再現しています。体験映像などを見ながら、私も思わず号泣してしまいました。あのころ、神戸の友人たちがこんな経験をしていたのだ、と初めて知った気がします。周りの訪問者たちも涙する人が多かったです。実際に震災にあわれた方々は、当時のことを思い出してしまうので、とても行けない、という人が多いようです。 大震災のことは、いろいろメディアで報道されたり、その後もいろいろとりあげられたりして、「知って」はいたのですが、実際にああした施設でリアルに体験してみると、自分が今まで知ったつもりになっていたことは、知っていたうちに入らない、と思いました。
とかく批判をあびるハコモノ行政ですが、この施設は、いいものを作ったと思います。いずれ自分に子供ができたりしたら、連れていかなければ、と思いました。

経験、といえば、十年ほど前、偶然、アメリカで実弾射撃をする機会がありました。射撃場について車を降りると、パン、バーンと射撃の音。ニュースで聴いたことのあるあの音の何十倍も大きな音で、鼓膜が痛くなって、ずっと両耳を押さえずにはいられませんでした。入り口でヘッドホンみたいなものを手渡されて装着。これでようやく鼓膜が痛くなくなりました。それでも射撃場の奥から聞こえてくる音は体に響きます。これだけ激しい音を出す銃はどれほどゴッツイものかと思いながら射撃ブースにでると、そこで使われているのは小さなリボルバー。刑事ドラマで私服警官が内ポケットからだすような小さなものでした。そして、私が手渡されたのもリボルバー。さっき見たものより少しだけ大きく、西部劇で保安官が持っているようなものです。初めて手にしたそれは、ずっしり重く、不気味に冷たかったのを覚えてます。教えられるまま、引き金を引くと、体全体に大きな衝撃が走ります。両脚をしっかり踏ん張り、両手で強くグリップを握らなければ、とても銃口を前に保っていられません。的の板は簡単に割れたり、穴が空いたり。そのあっけなさが怖かったのを今でも覚えてます。破壊力よりもその貫通力にゾッとしました。あんなのが人に当たったらと思うと、本当に怖かったです。的は結構遠かったと思いますが、ほとんど命中しました。素人でもこんなに当たるのだから、犯罪に使われたらどうしようもないですね。そんな経験を経て、前は好きだったゲームセンターとかの拳銃のゲームも、今はオモチャのように思えて興ざめしてしまいました。むしろ「撃つ」ことの恐ろしさを肌で体験し、戦争や銃犯罪の恐怖や痛みがとてもリアルに感じられるようになりました。今、そう感じられるようななったという意味では、貴重な経験だったと思います。

実際に経験してみなければ分らないことってあるんだな、と思います。
情報化社会で、私もネット検索でいろいろ「知る」ことの多い毎日ですが、自分で経験したり、あるいは経験した人の話にしっかり耳を傾けることをもっと大切にしなければと思います。
by nn_77 | 2007-04-23 06:32