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【Q&A】 Nonmonetary Exchangesの考え方/解き方

ひさしぶりに、USCPA試験の各論についてのご質問を頂きました。

--- 【Question from yuwa-san】-----------------------------------------------
I've visited your blog to search some tip for nonmonetary exchanges. The FAS153, nonmonetary exchanges, annoys me. I've been taking a lot of time, but do not fully understand the case of recorgnizing gains/losses along with receipt/payment of boot....
Could you let me know if you write any articles on this in your previous blogs or if you have any tip to solve this?
--------------------------------------------------------------------------------------

yuwaさん、こんにちわ。ご質問ありがとうございます。いよいよFAR受験なのですね。
頑張ってください!応援しております!!

さて、FAS153、なんかありましたねー、そいういう論点が。ぼんやりとは覚えていますが、私が受験した2006年のころから少し基準に変更も取り入れられたように聞いています。

よし、私もこの機会にしっかり復習しよう!

ということで、即、Googleチェック(笑)
USCPA試験において、インターネットは貴重な情報源です。

CPA Class.Com
↑ 今回初めて見たサイトですが、よくまとまっていますね。また、覗いてみたいと思います。

CPA JOURNAL
↑ CPA試験合格後、Ethicsの本を申し込む時に登録したサイトから、以来定期的にニュースを送ってくるサイトです。最近は全然見ていませんが。。。


上記の二つのサイトをチェックして、概ね記憶もよみがえり、また、変更点についても事情がわかりました。

以下、久しぶりに、nn的Q&Aを展開させていただきます。

一般的に、資産の交換をした場合、会計上は、基本的にGain、Lossを普通に認識します。
図1を見てみましょう。
a0050593_16131765.jpg

現在、ある機械を保有しており、BS上に簿価(BV: Book Value)が100で計上されているとしましょう。(取得価格110、減価償却累計額10、差し引き100)
この機械を、時価(FV: Fair Value)が120の自動車と交換した場合、差額の20がGainとして認識されます。

これが基本です。でも、資産の交換だからといって、すべてこうしてGain/Lossを計上するのではなく、一部、例外的に、Gainの計上が免除される資産の交換もあります。

たとえば、事務所のファックスを、たまたま機会があって、新品のファックスと交換したような場合。古くなってBVも下がっているファックスを新しくてFVも高いファックスと交換したら、当然、差益が発生します。さて、これも図1のようにGainとしたら、その会社の社長さんが怒りだしました。

社 長「事務所のファックス入れ替えただけやで。別に儲かったわけやないのに、利益扱いされたら、その分、納めなあかん税金も増えるやんか。勘忍してや。ファックス入れ替える前も後も、何にも変わってへんねんで。ただ、ファックス機がきれいになっただけやんか!

さらには、一般投資家まで。

投資家「そんな、実質何にも変わってないのに利益に計上されたら、この会社がほかの会社と比べて商売でどれだけ儲かってるんか、分かりにくいやんか。こっちゃ、投資判断に困る」

・・・と、そんなやりとりがあったのかどうかわかりませんが、とにかく、単なる交換(※
だけなら、Gainの計上は免除してあげる、といことになりました。図2のイメージです。

(※)「単なる交換」について、以前は「similar assetを交換する場合」がこれに該当するといわれていましたが、その後、「Commerical substanceの有無」が判断基準に取り入れられました。

a0050593_16143734.jpg


仕訳も簡単ですね。要は、新しく受け入れた資産の簿価を旧資産の簿価と同じ100にして、Gainが発生しないようにすればいいわけです。新しく受け入れた資産のFV120との差額20は完全に無視してしまうわけですね。

さて、ここで話が終われば易しいのですが、そうはいきません。そう、あの、bootです。
資産の交換に際して、交換資産の評価額の差異を調整する目的などから、現金の授受や負債の引受など、Bootと呼ばれる取引が付随する事あります。

分かりやすいのが現金を受け取るケースですね。単なる資産の交換に伴い、新しい資産とあわせて現金も相手から受領して、結果、利益が出た場合、さて、どうなるでしょう?
これまでの文脈だと、「これまでと同じように使っていく設備がたまたま新しくなっただけ」の部分は利益認識しないでおこう、ということになりますが、受領した現金も含めて計算して利益がでるような場合、この現金部分って、利益認識したほうが良くないですか?交換に現金が含まれている以上、受け取った側は、資産の交換とは性質のことなる利益を享受しているわけですし、現金もらって利益計上してないって、なんだかおかしいですよね。

じゃあ、図3のようになるのでしょうか?
a0050593_16145840.jpg

図3は、今、BVが100の機械があるとして、これと引き換えに、FV90の新しい機械と現金30のセットを受領するシナリオです。単純に棒グラフの高さだけ比べると、20の利益が出ています(30+90-100=20)。しかも、この利益がでているのは、現金のおかげ。じゃあ、この20をまるまるGainに計上! ・・・ということでいいのでしょうか?

ちょっと待ってください。図をすこし書き換えると、下記の図4のようになります。
a0050593_16151894.jpg

お絵かきの世界になってしまいますが、棒グラフを上記のようにしたら、
利益の部分に現金が入ってきません。単なる交換による利益になります。
じゃあ、Gainはやっぱりゼロ? ・・・そんなはずはありませんね。

結局、赤い点線から上の利益の部分20に占める、「現金」と「新機械のFV」の割合はどれくらいずつなの?という話になります。で、そのうち、「現金」が占める部分だけ、Gainに計上し、残りの「新機械」が占める部分はGain無視(図2に同じ)するということになるわけです。

じゃあ、その割合とは?これは、受領した「現金」と「新機械のFV」の割合をそのままあてはめます。図5を見てみましょう。
a0050593_16153729.jpg

現金30.と新機械FV90を受領し、合計120を受領したわけです。この120における現金と新機械FVの割合は、
現金:新機械 = 1:3
ですよね。なので、トータル利益20のうち、4分の1は現金受領による利益=Gain扱い(図1参照)、残り4分の2は、新機械の受領による利益=単なる資産の交換による部分=Gain無視扱い(図2参照)となります。

USCPA試験に照らしていえば、上記のDebit/Creditの仕訳ができれば、まず基本は大丈夫といえるでしょう。上記の仕訳をする手順を言葉にすると、こんな感じです。

「えーっと、まず、旧機械(取得価格110、減価償却累計額10)を引き渡したので、110をCreditに、10をDebitに計上して、ネットで100がCreditされた状態にする。次に、現金を30受け取った事実をそのまま記録するべく、Debitに30を計上。さて、あとは、Gainをどれだけ認識するかだ。旧機械を実質100で引き渡して、引き換えに30(Boot)+90=120を受け取ったのだから、単純に考えると利益は20だな。受領総額120に占めるBootの割合が25%(30÷120)だから、この利益20のうち、利益認識されるBoot関連部分は20×25%=5だ。だから、CreditにGain5を計上。 で、この仕訳の貸借を合わせるためには、差額の75をDebit計上する必要があり、これが受領した新機械のBVだな。」

上記の最後の「新機械のBV=75」の部分が唐突に感じるかもしれませんね。試験本番では、上記のように処理するほうが短時間で解けますが、もっとまじめに考えると、下記のようになります。

「・・・で、最後に受領した新機械のBVをDebit計上しないといけない。FV90だから、普通に受領すればこのままなんだけれど、受領総額120に占める新機械の割合が75%(90÷120)だから、今回発生した利益20のうち、無視される(=認識されない)新機械FV関連部分は20×75%=15だ。ということは、残りの部分、すなわち、90-15=75は簿価として認識されなければいけない。ということで、受領した新機械のBVは75。これをDebitに計上しよう」


この論点については、出題パターンはそんなに豊富ではないように思いますので、上記のように基本をしっかり認識したうえで、問題集で、上記のステップを経て、理解しながらといていけば、この部分はクリアできるのではないでしょうか。


【追伸】
ところで、私のように、FARとREGを同時受験する人は気をつけましょう。
FARの上記の論点と、REGの税法で出てくるLike-kind exchange(同種資産の交換)における課税所得の認識方法および新しく受領する資産のBasisの計算方法がごっちゃになりやすいからです。よく似ているシナリオなのに、概念に少しズレがあるので。。。
詳しくは、、次の記事をご覧ください。
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by nn_77 | 2009-02-07 16:28 | >FARE


USCPA受験記録
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