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【Q&A】公会計---期中仕訳の締め

--- Question from kima-san -------------------------------------------
nnさん、こんにちは。

先日また公会計を勉強していたら、上記の予算会計の流れのなかに、Revenue, Allowamce for uncollectible account、それからExpenditureの仕訳も加わり、期末に予算の仕訳を消した後、Revenueを借方へ、Expenditureを貸方へ(期中の反対仕訳)移動させ、ファンドの残高を確認するようなClosing entryが出てきました。

期首に(Dr)にEstimated Revenue,
期中に(Cr)にRevenue,
期末に、また(Dr)にRevenueを動かして・・・・

という流れですよね?最後にRevenueが(Dr)にくるので、(なんだかまたしっくりこない感触ですが)、その論理的な考え方を知りたいです。

もしお時間ありましたら、教えてくださいm(  )m
------------------------------------------------------------------


kima-san、こんにちわ。質問メッセージありがとうございます。

会社からの帰宅中に、携帯電話でblogチェックしてkimaさんのご質問を見つけ、電車の中でうん、うん、考えてみましたが、分かりませんでした(涙) 勉強、離れたらダメですね~。

自宅について、当時の予備校の公会計のテキストを見ると、確かに、そんな風に説明されていますね。
-----------------Anjoインターナショナル CPA2受験対策Ⅲ 公会計B 1-98より

【期首に行われた仕訳】
a0050593_22465921.jpg


【(a)予算仕訳の締め】
a0050593_2249397.jpg


【(b)期中仕訳の締め】
a0050593_22551085.jpg

----------------------------------------------------------------

まず、【期首に行われた仕訳】と【(a)予算仕訳の締め】が対になっていることは明らかです。
これは、目安の分銅を期首に置いて、計測をし終えたので、分銅をどけたのでした。(詳しくは、2006年12月17日の記事をご参照下さい)

さて、問題は、【(b)期中仕訳の締め】ですね。せっかく(Cr.)サイドに積み上げたRevenueを(Dr.)サイドにまるまる振り替えて、Expendituresやその他(Dr.)サイドに積み上げてきた科目を、(Cr.)に振り替えてしまうのか?

そこで、本棚に目をやると、出てきたのは、こないだ挫折した簿記のテキスト。そうだ、これに似た話が載っていましたね。

a0050593_22592423.jpg

そうそう、決算手続きの所に載っていたのです。
a0050593_22594014.jpg


つまり、何かというと、公会計も一般企業の財務会計も、期末になると、P/L項目については、(Dr.)と(Cr.)を入れ替えして、その期の損益を出すのです。

上記の簿記1級のテキストのP7に合った内容を、英文会計チックに勝手に置き換えると、夏季のようになると思います。

(例) nn商事は、期末に1年を振り返ると、Sales 1,000、Expense 600でした。
この場合、例えば、期中の仕訳は下記のようになります。
A/R 1,000 / Sales 1,000
Expense 600 / A/P 600

上記において、A/Rの1,000とA/Pの600はB/S項目です。これらは、結局、期首残高に加算されて、期末にB/Sに反映されます。

では、Sales 1,000と、Expense 600は?

はい、これらはP/L項目なので、Income Statementに反映されますね。
で、Net Incomeは?

もちろん、差し引きして400がN/Iです。

が、この「差し引きして」という便利な表現が仕訳の世界では通じず、ちゃんと複式簿記で整理してあげなければいけません。これが期末の決算仕訳。P/L項目のCr.とDr.を反対仕訳でひっくり返して、Net Incomeを算出するんですね。

Sales 1,000 / Net Income 1,000
Net Income 600 / Expense 600

今、Net Income勘定を見ると、
a0050593_23174968.jpg


となり、「反対仕訳を行った結果」、今期のN/Iが400であるという結果になりました。

このN/Iも更に仕訳をきって、全額、Retained Earnings に振り替えます。

Net Income 400 / R/E 400

これで、B/Sの右下の方の純資産の部(Shareholder's Equity)のところのR/Eに今期は400が加算されることになりました。

一連の仕訳の流れで気づくのは、結局、勘定科目の「残高」が残るのはB/S項目だけだということです。上記の例で言えば、A/RとA/PとR/Eだけですね。これらは、残高がB/Sになり、期末残高としてB/S上に反映され、それがイコール翌期の期首残高になります。

一方で、P/L項目は、最終的に「残高」が残りません。今期のR/E増減額を算出するために、期中のSalesやExpenseはみんな反対仕訳をして消してしまいました。そういえば、確かに、これまで会計を勉強してきて、「前期末Sales残高」なんか聞いたことがないですよね。

結局、SalesやExpenseといったP/L関係勘定科目は、最終的に反対仕訳で消えていく運命なのです。決算時に作成するP/L上のSalesやExpenseやN/Iは、途中経過として記録された数字を計上しているだけなのです。つまり、「残高」では無いのですね。期末には残っていないのです。(あくまでも「期中を振り返る」と、「この1年間、Salesは●●●円やった」、というだけです。)

つまり、冒頭の公会計の【(b)期中仕訳の締め】も同じことです。最終的に、ファンドの残高を出すために、この反対仕訳をしているんですね。私のAnjoのテキストの当該箇所にもこう書いています。
「実際の勘定(actual accounts)を締めることにより、fund balanceが求められる」、と。

混乱してはいけないのは、公会計の場合は、actual accountsとは別に、予算会計も行っており、期首に予算仕訳を行って、期末に反対仕訳をしてこの予算仕訳も消しているということです。なんとなく似ている行為なので紛らわしいですね。

予算会計の場合は、なんしか、期首のやつを鏡に映したように反対仕訳をして、全く無かったものにするのが目的です。期首に立てた目安を消すだけ。

Actual accountの場合は、期中のCr.とDr.を反対仕訳して、残高を計算するのが目的です。これは、企業の財務会計で利益の計算をするのと同じです。

いかがでしょう? please contact nn again for any further inquiry.

さて、私にもいい復習になりました。もう一度簿記の勉強してみようかな?

おっと、それよりも、明後日の会社の試験の勉強をしなければ。。。ヤバイ!
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by nn_77 | 2008-04-06 22:26 | >FARE

予算会計 Budgetary Accounting

Governmental accountingで出てくるBudgetary Accounting、「理解」するのに苦労しました。AppropriationsとEncumbrancesってどう違うのか?とか、なぜ、DebitとCreditが逆になるのか?など・・・
初めは「そういうもの」と腹をくくって覚えようとしましたが、それではやはり記憶が定着するはずもなく、問題を解くだけの力はつきませんでした。
最終的に、下記のように考えて、ようやく、腹にはいった感じです。

さて、正しい理解かどうかはさておき、下記に私のノートの抜粋を記録しておきたいと思います。

予算会計の始まりは、議会で予算が可決されるところから始まります。
a0050593_1443130.gif

上記はつまり、
a0050593_14432180.gif

まず、ここで「なんで?」と思ってしまうんですよね。Dr. とCr.が、FARでやった財務会計の仕分け 仕訳 と逆ですよね~。

この仕分け 仕訳 、期末には反対勘定をおこして、全部消しちゃいます。
a0050593_12454773.gif

上記の仕分け 仕訳 が、冒頭の期初の仕分け 仕訳 と真逆なので、各勘定科目が互いに相殺しあって消えていくわけです。

これがヒントになって、少しわかりました。結局期末に消してしまうということは、上記の予算可決時の予算会計の仕分け 仕訳 は、取引の記録として残すものではなく、期中に支出のボリュームを測る目安として使うに過ぎないものだということが。

ボリュームを測る目安として、「秤」という道具があります。小学校の理科の実験で分銅を使って、薬品の量とか測ったあれです。
a0050593_14442120.gif


この秤を使って、予算会計の流れをみてみましょう。

ここでは、支出の部分に着目することにします。(考え方は、他の勘定科目も似たようなものだと思います)

さて、期初の予算可決によって、今期は480だけ支出してもいいことになりました。
この上限480の分銅を秤に載せます。
a0050593_14445281.gif

さて、市役所でパソコンを買うことになりました。業者に見積もりをお願いしたら、「LANの工事とかなんやかんやも含めて400でやります」という見積書が送られてきました。

さて、400使うと、予算対比どれくらいかな、と思い、分銅を反対側に載せます。
a0050593_14451431.gif

まだ、80も余裕があるし、400の見積もりは大丈夫だな、ということになり、発注しました。発注した段階で、Encumbrances Controlの仕分け 仕訳 を上記のように行います。

1週間後、PCが運び込まれて接続され、無事LANの工事も終わりました。
作業が効率的に進んだので、見積もりは400でしたが、実際の請求額は380に減りました。
見積もりはあくまでも見積もりなので、どうしても実際の額とは、ズレてくるものです。

さて、こうして、実際の請求額は380に落ち着いたので、さっきの分銅の置き換え(仕分け 仕訳 の整理)を行う必要があります。
a0050593_23444882.gif

a0050593_12463822.gif

こうして、見積額と請求額の差が生じることがよくあるので、いきなりExpenditures Controlの分銅を載せずに、まずは、仮に、Encumbrances の分銅をおいておくんですね。
そして、請求額(実際の支出額)が確定したら、置き換える、というわけです。
この段階で、ExpenditureがDr.(借方:左側)、A/PがCr.(貸方:右側)となり、FARでやった企業の財務会計と同じ感じになります。あとは、出納係で処理をして、期日に業者に振込みをする、つまり、A/PをDebitして、CashをCreditするという、普通の処理をしていくことになります。

期中は、こんなことを繰り返します。
a0050593_144809.gif

さて、期末になりました。冒頭で紹介したとおり、期末には期初の予算仕分け 仕訳 の反対仕分け 仕訳 を行って、結局、消しちゃいます。

今、私たちは、支出の項目(下記青字)に注目しているわけですが、これも、下記のとおり、期初と反対の仕分け 仕訳 をすることで、結局消えてしまいます。
a0050593_12474779.gif

つまり、さっきの秤から、予算の分銅を降ろしてしまうというわけです。
a0050593_14485119.gif

もともと、青の予算分銅(Appropriations Control)を載せていた理由は、赤の支出分銅(Expenditures)が期初に可決された予算額をオーバーしないよう、赤の支出分銅の重さ(金額)を測るために載せられていたものです。期末になって、支出額が450で確定し、無事、予算内に収まったことを確認できた時点で、青分銅の役目はなくなるわけですね。

結局、支出項目の仕分け 仕訳 で残ったのは、下記だけということになります。
a0050593_14513922.gif

これでFARでやったのとおんなじになりました。

予算会計って、初めは、なんでこんなんするんだー、意味がわからない~と思いましたが、結局、予算の執行状況を、秤でチェックしているだけだったんですね。


ところで、これまで見たとおり、Encumbrances Control は、請求書が来た段階で、結局反対仕分け 仕訳 をして消してしまったわけですが、じゃあ、それって、期初の予算仕分け 仕訳 Appropriations Controlと同じやん、と僕は思ってしまったのです。どちらも消える運命なのだから・・・。

でも、よく考えたら、ひとつ、違いがありました。
Appropriations Controlの方は、期末になったら絶対に反対仕分け 仕訳 を行って消す(青分銅を秤から降ろす)のですが、Encumbrances Controlは、そうとは限りません。
例えば、上記で見たパソコン導入案件、期末の前日になって、1台、発注し忘れていたことが判明して、1台だけ急遽追加発注したとします。
すると、見積書はきて、こちらも、予算内なので即OKで発注するので、Encumbrancesは計上されます。でも、さすがにこの段取りだと、期末に納入は間に合いません。
ということで・・・
a0050593_14493469.gif

つまり、期末になっても、反対仕分け 仕訳 で消去しない(できない)という事態が、Encumbrancesの方にはありえるわけです。

上記の仕分け 仕訳 ボックスの2つの数字、430と20の意味の違いに注目してみましょう。

430のほうは、まだAPとして残っているので、現金支払いこそ未済ですが、Expendituresの計上をすでに行っているので、予算上は支出が確定し、行われたような状態になっています。つまり、今期予算において、430は支出済、確定ということです。(あとはペンディングのAPを払うだけ)

一方、20のほうですが、これは、まだ見積書の額です。Encumbrancesという茶色分銅の数字、今は20ですが、諸々導入作業が完了して、請求書がきたら15とかになっているかもしれません。まだ、未確定ですね。それゆえ、相手科目(Cr.)サイドで、「Budgetary Fund Balance --- Reserved for Encumbrances」を20おこしているわけです。
これは、B/S上では、右下の、Equityみたいな場所に上がってきます。
つまり、上記仕分け 仕訳 ボックスを叙述すると「今期430は使って、でも支払いはまだやから430はAPとして負債計上し、更に約20の支出が生じる予定なので、資本(という言い方はしませんが)のところに、来期15なり18なりで確定したら支出しないといけない金額として、今期とりあえず20だけは確保しておかないとダメよ」、というふうになるわけです。

こうしてみると、AppropriationsとEncumbrancesって、共に反対仕分け 仕訳 で消えていく運命である二人という意味では似ていますが、その役割や、活躍する時期は違うのだな~と思います。
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by nn_77 | 2006-12-17 14:42 | USCPA (general)


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