【Q&A】Impairmentとrecoveryの関係 パート2
2007年 07月 23日
Impairment accounting(減損会計)も含め、資産の会計処理におけるrecoveryという単語の意味は、「減価償却費用の計上=初期投資コストの回収(recovery)」というものだった。
ところで、「一度、減損処理したら、その後、万が一、時価>簿価だったとしても、時価評価にあわせて簿価を回復させるということはしない」というルールの中の「回復」に当たる言葉、これもやはりrecoveryなのだろうか、それとも他の英単語がつかわれているのか?(他の単語の方が、紛らわしくなくていい)
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ということで、リサーチをすることにしました。
nnはいつもGoogleからリサーチを開始します。
今回も、
減損、impairment、fas
などのキーワードで検索。
すると、FAS144が、減損会計に関するstandardだということが分かりました。
FASの見方は、以前この記事でも紹介しましたが、こうしたFASBのサイトに、PDFで連番で上げられているので、URLのFASの番号が入るところに、144と入れてやると、すぐに見つかりました。
コレです→ http://www.fasb.org/pdf/fas144.pdf
あとは、このPDF上のどこに、「時価評価にあわせて簿価を回復させるということはしない」という記述の英文があるかを見つけるだけでした。
・・・が、ココからが大変でした。ザーッと目を通してみたり、PDFの検索モードで色々調べてみるも、ノン・ネイティブのnnには荷が重過ぎました。 (T▽T)
まずは、recoveryやrecoverで調べてみたのですが、昨日書いた減価償却による当初投資コストの”回収(recovery)”の意味での使われ方しか見つかりません。
「時価評価にあわせて簿価を回復させるということはしない」とう日本語の英訳を考えて、improvementとか、fair valueとかで調べますが、うまく見つけられません。
ANJOのテキストも、この辺は和文で説明されていて、引用英文がありません。
こまった。
さて、どうするか。。。 (-。-)y-゜゜゜
と、何気なく本棚を見ると、目に留まったのはWILEY。
そうだ、僕は英文の問題集を持っているじゃないか。この解説欄には、きっと英語で説明がある。
WILEYのどこを見ればImpairmentの記載があるかなんて、受験から1年たった今でもすぐ分かる。(WIELYがうまく構成されているだけのことだけど)
あった、ここだ。MCの解説をみるとするか。どれどれ・・・
“・・・ SFAS144 specifically states that restoration of previously recognized impairment loss is prohibited.”
あった (^_^)v ナルホド、RESTORATIONか~!
でも、今思えば、最初からコレを見ていれば、減損会計=FAS144ってすぐわかったのだ。
(――;)
さて、FASBのサイトのFAS144のPDFで、”restoration”で検索すると、、、
ページが分かれてて見にくいけど、書いてますね。
“Restoration of a previously recognized impairment loss is prohibited.”
ということで、
「一度、減損処理したら、その後の減損テストを経て、万が一、時価>簿価だったとしても、時価評価にあわせて簿価を回復させるということはしない」
・・・の部分は、「impairment後は
以上、前回と今回の記事を経て、本件、解決!(^o^)/
ということで、SIMのWritten Communicationの締めの決まり文句で、今日も締めくくりたいと思います。
If you have any further question, please feel free to contact nn.