USCPA試験勉強法
2007年 05月 31日
では、4科目を均等に長い期間をかけて、それも本気でしたとして、それで上手く行くのか?上手く行く人はもともと頭がいいだけじゃないか?という反論がありそうです。
自分がバカだと証明するのも悲しいのでくどくど書きませんが、頭の回転は遅いほうです。
(よく言えばじっくり考えるほうです ← 都合の良い解釈!)
そんな私が、なぜ4科目を同時並行で勉強できたのか?
ポイントは、復習の回転率を極限まで上げるということです。
最初は、予備校の通信教育で、FAR→REG→AUD→BEC、の順位勉強しました。これに1年ちょっとかかりました。BECがBECが終わる頃にはFARを、すーっかりわすれてしまっていました。こらあかん!ということで、またFARから勉強しなおすわけです。そしたら、FARを終える頃には、もう、その前に勉強したBECのことを忘れている・・・
同じことは、単独科目を勉強している最中でも起こります。
Cash flowのあたりまでたどりつくころには、Inventoryのdollar value LIFOとかすっかり忘れていて、また、戻ってそのトピックを勉強する頃には、こんどはCash flowの話を忘れていて・・・
で、私が思ったのは、もっと、回転率のスピードを上げないといけないということ。極端な話、朝にInventoryの勉強をして、午後にCashflowの勉強にたどり着いていれば、晩の寝る前には、InventoryとCashflowのことが、両方頭に残っていますよね。私の場合、半日くらいは記憶が何とか持ちます(笑)
で、毎日勉強していく上で、注意するポイント。
昨日の復習をしてから今日の勉強をするというのではダメなんです。不十分。
なぜなら、それだと、一昨日の内容は間違いなく忘却の彼方に消えていくからです。
(↑あくまでも、私の場合は、ですが。。。)
昨日までの復習をしてから今日の勉強をしなければならないんです。そうしないと、覚えていられませんよね。
よく、ゲームでありますよね。記憶ゲーム。
太郎君「りんご」
次郎君「りんご らっぱ」
太郎君「りんご らっぱ たぬき」
次郎君「りんご らっぱ たぬき 冷蔵庫」
太郎君「りんご らっぱ たぬき 冷蔵庫 かつおぶし」
・・・とつづけていくやつ。同じです。こういう感じでしないと、記憶は定着しづらいと思います。
で、ここで素朴な問題が生じます。
だんだん、復習するボリュームが増えくるという問題です。昨日までの復習をして今日の勉強をするのだから、昨日までの勉強に時間を使いすぎるわけには行きません。かといって、おろそかにすると、絶対忘れます。
どうするか?
つまり、復習のスピードをグーンと上げる。そして効率よくしなければいけないわけです。
どうやって?
私はこうやって克服しました。
ひとつひとつのポストイットには、1件なにか書いてます。パートナーシップのbasisとC-Corpのbasisの比較とか、サンプリングの公式とか、Perfectionの要件とか、C/F statementの項目とか・・・・
これを手帳のページにこうやって貼り付けて、電車の中や、バスの中や、自転車を運転しながら(←これは絶対真似してはいけません!)見ていたんです。 出張の移動中とか、会議室で誰かさん待ちの無駄な時間とか、、、トイレから戻る途中とか、ご飯食べながらとか、、、
これによって、
1:いつでも、どこでも復習できる。(一日の中の無駄な時間が限りなくゼロに近づく)
2:一覧性がある、つまり、一目でトピックスをざぁーっと見渡せるので、上から順にみながら、「わかる、OK、わかる、OK、わかる、OK、・・・あれ、これ分らん。」という形で、毎日全てのトピックを復習しながら、忘れかけているものだけ、pick outして重点復習できる。
もちろん、ポストイットだけではたりませんので、こんなリーフも活用しました。
全部手のひらサイズのシステム手帳のリーフです。
これもやはり通勤中に呼んだり、買い物についていくときに、スーパーでカゴを押しながら読んだり(笑)
これを読んでる皆さんが、「そこまでせんでも・・・」って、ザァーッと引いていく様子が、ひしひしと感じられます(笑)
でも、ここまでするのが私の本気だったんですね。
こうした「システム」に拘るのも、昨日紹介したような厳しい社風の(笑)会社のおかげかもしれません。そこでは、「人は絶対間違える、あかんことする」という性悪説というか、人はものごとを上手く完璧に遂行できないという前提の下で、いろんなアナログシステムが張り巡らされていました。Segregation of Dutyなんか、身の回りの全てのことがそうなってました。一人でできる仕事なんてひとつもありません。一人で何かしたら、それは重大なルール違反、ということがほとんどでした。でも、こうすることによって、いろいろなミスや不祥事を事前に防げるんでしょうね。
頑張って記憶力を上げようとしたりしても、必ず限界があります。根性だけでは、難しいです。本当に自分が、結果的に必要な情報量をキープするためには、どんな勉強システムを構築して、どんなメソッドでやっていけばいいのか、これは、絶対に検討の余地があると思います。
やり方は人それぞれだと思いますが、皆さんも、是非、自分流の「記憶定着方法」を実践してみてください。
ポイントは、「それやって、そして、覚えたこと、1年後受験するときにも覚えてますか?」です。記憶力に頼るだけでは、無理です。何か、自分にあった、記憶定着“メソッド”を是非見つけて、実践するべきだと思います。
あのころの情熱、早く取り戻して、次の目標に向けてダッシュしたいのですが。。。
なかなか。。