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売価還元法(Retail Method)・・・日商簿記編

籠の中のホトトギスが鳴かないので、

 織田信長 「鳴かぬなら、殺してしまえ、ホトトギス」

 豊臣秀吉 「鳴かぬなら、鳴かせてみよう、ホトトギス」

 徳川家康 「鳴かぬなら、鳴くまで待とう、ホトトギス」

どれも、3人について伝えられている様子を、端的に表してますね。

私が好きなのは、秀吉の「鳴かせてみよう」です。

世の中、思い通りには行かないもので、夢を持つのは難しいように思えるし、ましてやそれを実現させるなんて、それこそ夢のようです(笑)

だって現実は、あれがあって、これがあって・・・

ですよね。

でも、気持ちの持ち方次第で、あるいは工夫次第で、踏み出せる一歩だってあるような気がします。 家康のごとく、情勢をうかがいながら待つことも大事だということは、サラリーマンになってつくづく経験しましたが(笑)、それでも、時には、「鳴かせてみよう」と思えるようなことがあれば、やってみたいなと思うnnです。(安易に動いて、自分が「泣く」ハメに陥ることもしばしばなのですが:笑)

*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
さて、簿記の勉強、今は、USCPAのFAR(財務会計)でもでてきた、売価還元法(Retail Method)を勉強中です。

USCPA(予備校はANJO)でやったFARと、いま、TACのテキストでやってる簿記1級の売価還元法の解説内容を比べると、原価法(Cost Method)とLCM Method(低価法)の2つがあることは共通していますが、それ以外の点で、少しずれがあります。

USCPA試験で学んだ内容では、原価率を計算する時の分数式に、Beginning Inventory(期首商品棚卸高)を勘案するAverage Methodと、勘案しないFIFO-Methodがありました。しかし、簿記1級のテキストでは、いわゆるAverage Methodの方しか紹介されてません。

その代わり、簿記1級のテキストでは、帳簿上の期末帳簿棚卸高が、実際に検品した結果である実地棚卸高とずれていた場合、その差額(どっかいっちゃった額)を「棚卸減耗費」として処理することが説明されています。

また、低価法にも2種類紹介されています。ひとつは、簿価と低価の差額である「商品低価評価損」を計上する方法、もうひとつはこれを表記しない方法です。

低価基準の採用において、Selling Price - Selling Cost をCeiling、NRV-Normal ProfitをFloorにして原価と比べる、というのは、USCPA試験も簿記1級も同じのようです。


と、もし、ここまで、お読みいただけていたらお分かりのように、最初、私はすっかり混乱して、よく分からなくなっていました。(>_<)

また、テキストの説明方法が、私には、丁寧すぎて、結果的に細かすぎて、よく分かりませんでした。(>_<)(>_<)

特に、私の買ったテキストは、二種類のLCM(低価法)の説明が、「『商品低価評価損を計上しない売価還元低価法』と『商品低価評価損を計上する売価還元低価法』があって・・・。」という、中田カウスボタンの漫才のようなノリ(←関西ネタでしょうか?)で、よく分からないのでした。(>_<)(>_<)(>_<)

そこで、豊臣秀吉を真似して・・・

nn 「分かりにくいなら、分かりやすいのをつくってみよう、参考書」 (字余り)


ということで、自分なりに、テキストの内容をまとめなおしてみました。

図表はいつもどおり、「エクセル」と「ペイント」だけしかつかっていないので、表現力に限界がありますが、、、

まずは、Cost Method
a0050593_23325287.jpg

原価法原価率というのは、

(繰越商品+当期仕入高)÷(期首商品売価+仕入高+値入+値上+値下)

の割合のことです。USCPAでいうところの、Average-Costですね。値上げ(Mark UP)と 値下げ(Mark Down)の両方を分母に算入するのがポイントでした。

この原価法原価率を、期末帳簿売価に掛けて、割合で期末商品原価(Ending Inventory)を求めようというのがUSCPA試験で学んだことでした。

簿記一級では、さらに、帳簿上の期末売価と、実地棚卸売価(実際に在庫としてのこっている商品をチェックしてその売価トータルを調べたもの)を比べます。 そうすると、大概、なんやかんやで、実地棚卸売価の方が、帳簿上(つまり計算上)あるはずの期末売価よりも少ないんですね。そこで、簿記1級では、この差額を「棚卸減耗費」として計上することにします。

図のように、

(1) 期末帳簿売価×原価法原価率→期末商品棚卸高

(2) 期末実地売価×原価法原価率→B/Sに記載する在庫残高

そして、この(1)と(2)の差額が、棚卸減耗費(どっかいっちゃった額)になるということです。

次に、LCM (低価法)。
a0050593_23333474.jpg

低価法原価率というのは

(繰越商品+当期仕入高)÷(期首商品売価+仕入高+値入+値上+値下

前述の原価法原価率の分数式に似てますが、分母に「値下」(負の数)がない分だけ、分母が大きくなります。つまり、割る数が大きくなるので、算出結果が「低価」になるというわけです。

後は、前述の原価法の計算と同じく、原価率を掛けて計算するだけです。

ポイントは、使っている「原価率」が「原価法」のものよりも小さい為に、結果として、棚卸減耗費も、B/Sに計上する期末在庫の額も、「原価法」より「低価法」の方が、小さくなる、ということです。まさに「低価」法ですね。

私が勉強した中では、USCPA試験的にはこの2つのことしか触れられていませんでしたが、簿記1級のテキストでは、低価法について、もうひとつ処理方法を紹介しています。

前述の「原価法」と比べると、「低価法」の方が、在庫残高をより時価に近い形で形状しているので望ましいように思えますが、実際、この「低価基準」を採用したことによって、簿価対比、どれだけ評価損が発生したのかは、「上記の」低価法で経理処理しているだけではわかりません。

ということで、次に紹介されているのは、「棚卸減耗費」(実際数えたらどっかいちゃった額)とは別に、時価に近い評価方法を適用したことで発生した「評価損」がどれくらいなのか、を数値化することができる「低価法」です。
a0050593_233423100.jpg

基本的には、まず、一番冒頭で紹介した「原価法」のやり方で、「期末商品棚卸高」と「期末在庫の原価法上のB/S価格」を求めます。これらの差額は、「原価法」同様に、「棚卸減耗費」として処理します。

更に、別途、期末実地売価に、今度は「低価法原価率」(=値下を分母に入れていない分だけ分母が大きくなった分数)を掛けて、「期末在庫の低価法上のB/S価格」を求めます。

最後に、「期末在庫の原価法上のB/S価格」と「期末在庫の低価法上のB/S価格」を比較します。この差額が、文字通り、「商品低価評価損」になります。

簿記1級のテキストでは、(「原価法原価率」-「低価法原価率」)×「期末実地売価」と紹介されていました。同じことなのですが、私には、分かりにくい表現でした。この変が、スッと腹にはいらないのが、文型だなぁ、と思うときです。式を分解すれば、同じことだというのは理屈では分かるのですが、「直観的」にはわからないんです(涙)

さて、最後に確認すべきは、最後のふたつの低価法、どちらにおいても、B/S上に計上する期末在庫の価格は同じ(例では2880)だということです。

あくまでも、低価法採用によって在庫がどんだけ減額になったのかを「商品低価評価損」として計上するか、その明細を記さずに、一気に低価で期末在庫を評価替えしてしまうか、だけの違いであり、最終的に表示する「B/S上の期末在庫の評価額」は、同じ低価法原価率を使用している以上は、同じになるんですね。

・・・と、ここまで自分でブレークダウンして、それから、改めてテキストを読み直すと、今度は、テキストの内容が理解できました。

ということで、私の籠の中のうぐいす、ようやく鳴きました。鳴かせたぞ!

やっぱり、こうした作業、僕には必要のようです。
先は長いが、試験は6月。 急がねば。

来週は、無謀にも(タダだから)申し込んだ大原の模試だ~(涙)
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by nn_77 | 2007-01-22 01:30 | 簿記一級
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