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by nn_77
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Inventory Turnover vs Inventory Conversion Period

Inventory Turnover
= CGS ÷ Average Inventory

Inventory Conversion Period
= Average Inventory ÷ Sales Per Day

予備校のテキストだと、
Inventory Turnover=棚卸資産回転率、
Inventory Conversion Period=棚卸資産回転日数

ちょっとややこしいですね。

Inventory Turnoverは、文字通り回転率。普段、日本語でもよく使ったりします。

A君「昼飯、あの、ラーメン屋で食って、ゆっくりしよっか?」
B君「あかんあかん。あの店、人気店で行列やし、店のオヤジも回転率上げようとして、食べ終わった客をさっさと追い出すねん。ゆっくりしてられへんで。」

つまり、例えば、4人がけのテーブルが5つ置いてある、MAX20人座れる店だったら、1日2回転すると40人、3回転すると60人、となっていきます。当然、1日に出来るだけ多くのお客さんに食べてもらったほうが、売り上げは上るわけですから、お店はこの回転率を上げようとします。回れば回るほどいいわけです。
さて、棚卸資産も同じです。棚卸資産も同じ、回れば回るほど、どんどん売れている証拠なので、沢山まわればいいわけです。さらに、Inventoryは、回らずに滞留してしまうと、腐ったり、陳腐化したり、するので、はやくまわさないといけないわけです。ハンバーガー屋さんなんかも、自分の店がどれくらい「回転」させられるか、を考えて仕入れしないと、夜、裏のゴミ箱に沢山ハンバーガーを捨てないといけなくなってしまいます。もったいないですね。
携帯電話なんか、半年毎に新モデルがでますので、携帯電話販売会社などは、どれだけ仕入れるか、を考えるときに、自社の販売チャネルなら何回転させられるかを考えて仕入れしないと、不良在庫を抱えてしまいます。難しいですね。

 では、この回転率、どうやって計算しましょう。
先のラーメン屋の例で考えて見ますと、ぱっと思いつくのは、

「1日にさばいたのお客さんの人数」÷ 20(4人掛けのテーブル×5つ)

ですね。でも、お客さんは2人連れだったり、3人連れだったり、いろいろなので、つねに4人がけのテーブルが全部埋まっているわけではありません。お店にすると、1回転=20人さばく、とはならないんですね。1回転=18人だったり、「お客さん、ちょっと詰めてすわってもらってもええかな?」なんてしまくったら1回転=24人だったり。お店をうめてる客の数は、常に「20」ではなく、動いてるんですね。

これを勘案して、上記の式を修正すると、

「1日にさばいたのお客さんの人数」÷ 「店にいるお客さんの平均人数」

となります。

Inventory Turnover
= CGS (1年間でさばいた在庫)÷ Average Inventory(お店にある平均的な在庫数)

似てますね。だから、Inventory Turnoverの数値は、5とか、10とか、0.8と業種によっていろいろでしょうが、その単位は「回転」です。5回転、とか10回転、とか。。。

次に、Inventory Conversion Period。
Inventory Conversion Periodを棚卸資産回転日数と覚えると、さっきのInventory Turnover(棚卸資産回転率)とまぎらわしいですね。Conversionという単語が和訳に反映されていないからです。(他の予備校はもっと分かりやすい訳がついてるのかな?)
Inventory Conversion Period、棚卸資産が「現金」に化ける(convert)するのに何日かかるか?という視点の指標です。(How long does it take for Inventory to “convert” into Cash?)

Aさんは、事業をするのに、お金を払って仕入れをします。仕入れたものを、仕入れ値より高い値段で売って、利益を得ます。でも、仕入れが先になるので、元手が要りますね。元手が無いので、借金をすることにします。

金貸し(Creditor)
「ほな、100万貸しまひょ。これで仕入れできまんな?で、いつになったら返せるんでっか?」

Aさん(Debter)
「ええーっと、、、この100万円もって、今からすぐ、Inventoryを仕入れにいってきます。で、明日から売り始めて、、、1日2個売れたとして、、、1個5千円やから、1日で1万は入ってきます。。。3ヶ月後くらいには全部売れるはずですから、それまでにはお返しできると。。。」

金貸し
「3ヶ月?! そんな眠たいこというとったらあきませんで。ウチの利息は10日で1割でっせ、はらえまんのか!?」

上記のような利息制限法を無視するような業者には要注意です!(というか、もう、出資法違反ですね。この例は。)

が、今は、そういうことが言いたかったのではなくて(笑)、仕入しても、それが現金化するまでには日数がかかるし、日数がかかるということは、なんらかのコストがかかってくるので、その日数は短いほうがよいということです。
でもその日数、どうやって数えましょうか?

上記の例では、100万円の仕入れについて、1日2個で売っていくとのことなので、

100万円÷1万円(2個分の売上金額)=100日、つまり3ヶ月チョット。
  ↓
1回の仕入れで抱える在庫の額 ÷ 1日に売れる額(1日に現金化する金額)

ですね。でも、商売として継続してやっていくなら(going concern; 笑)、今後も仕入れはばらばらと続きますよね。来月は50万円分だったり、その翌月は80万円分だったり。なので、年間ベースで考えるときは、年間の在庫の平均値を分子に使います。つまり、Average Inventory。


まとめ


Average Inventory ÷ Sales Per Day
=その会社が、在庫を現金化するのに待たなければならない日数
=Inventory Conversion Period (単位:日)

= CGS ÷ Average Inventory
= その会社が、年間にどれくらい在庫を回転させているか
=Inventory Turnover (単位:回転)


・・・長々書いて遊んでしまった。。。結局この「まとめ」だけでよかったような(涙)
日本語はスラスラ書けるので、ついつい長くなってだめですね。やっぱ英語で書いて、ブログ時間を制限しなければ!!
by nn_77 | 2006-05-02 08:40 | >BEC